クラウドの衝撃

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クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

ひさしぶりに一気読みした本。
もっと早く読もうと思っていたのですが、
なかなか時間がとれなかった。

今後のIT業界を予測するこの業界の人なら
必ず読んでおいたほうがいい本。

WEB2.0とかいう言葉が風化して久しいが、
今度はクラウド・コンピューティングが世の中を
変えていくだろうというもの。

出だしには、サン・マイクロシステムズのグレッグ・パパドポラス氏の
「世界にコンピューターは5つあれば足りる。1つはグーグル。2つ目はマイクロソフト。
そしてヤフー、アマゾン、イーベイ、セールスフォース・ドットコムだ」という引用から入る。

これだけでも、つかみはOKな感じ。

すなわち将来的には、パーソナルコンピューター上にデータを持つのではなく、
すべて雲の向こう側という呼ばれる巨大なネットワークを構築した企業のサーバーに
置くという形に移行していくというもの。

煩雑なサーバーやネットワークの管理コストを考えると
規模の経済が働くサーバーやネットワークは、
GoogleやAmazonなどすでに自社のために巨大なデータセンターを構築している会社に
依存していくほうがコスト面や手軽さも優れているということです。
SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、
Haas(Hardware as a Service)などが開発されるにつれ、
PCはインターネットにアクセスするためだけの機能になっていくと。
また、PCという形でなくてもよくなる。
いま流行りの安価なネットブックなどがその兆しと書かれていた。

実際にGoogleAppsやAmazon EC2 / S3などすでにサービスとして開始されているものもある。
冒頭に出てきた企業はすでに、何億ドルもの投資をし、世界各国でデータセンターを構築し、
そのほかの企業もそれを追随する動きを見せているそうである。

このパラダイムが起こることにより、IT業界がどう変わっていくかを予測するなど、
読んでいて飽きない本でした。

読んでいて、確かにということが非常に多かった。
グラフィック系のソフトを使用するには、まだまだ難しいと感じるが、
ビジネス系のソフトはローカル環境ではなく、オンライン上で、編集・保存して、
そのまま、オンライン上から閲覧・配布をしていくという時代はもうすぐ来る、
というかすでに来ているのかもしれません。

この動きに合わせて、制作会社は何をしていくべきか、またいろいろ考えないとと、
悩みが増えました。

tag: 書評

date:2009年03月05日 00:15