天童木工

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天童木工

やっぱり家具の本はおもしろい。
日本が誇る家具メーカー天童木工さんの本。

柳宗理の「バタフライスツール」や
剣持勇のスタッキングチェアや田辺麗子のムライスツールなど
いまでもまったく色褪せないデザインの家具を生み出してきた家具屋。

家具屋と呼んでいいのかどうかはわからないんですが、
ひとつひとつのプロダクトに思いが込められていて、
この本ではそのひとつひとつのプロダクトについて
丁寧に解説されています。

自らも家具をデザインし、40年以上も天童木工で働きつづけてきた
菅澤さんだからこそ書ける文章なのかもしれません。

開発された背景や、生産ラインにのせる際に苦悩した点など、
当時の状況を細かく描写していて、モノ作りの大変さやこだわりを
文章から感じることができます。

また、デザインもさることながら、新しい技術に対するあくなき探究心や、
高い技術力があってはじめて実現したデザインなど、
いま自分が生業としているWEBデザインにも通じるところがたくさんあった。

技術ばかりでもダメだが、技術がなくてもダメというのは
いつの時代も一緒ということでしょうか。

家具が好きじゃなくても、なにかをつくる職業の人なら、
読んで損はないと思います。

それにしても、天童木工が元は、軍事用に木で偽飛行機をつくっていたとは
知らなかった。

tag: 家具書評

date:2009年03月03日 00:31