なぜ通販で買うのですか

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なぜ通販で買うのですか

しばらくなまけていた読書日記を再開。
すき間時間を英単語の習得に費やすようになってから、
意識しないと読書する時間がつくれなくなったような気がする。

今回は自分の会社でも事業としている通販
(うちの場合、ECサイトですが)を構築するにあたって
通販について少し勉強しようと思い、
タイトルだけで選んで買ってみた本です。

2004年初版なので、少し古い本ですが、
通販の本質をついている本だと思います。
「通販生活」という通販雑誌を展開しているカタログハウスの社長である
斎藤駿さんの著書です。

デロンギのヒーターや、ミレーの掃除機など独特の商品セレクトで、
ロングヒット商品を作り出した同社の歴史と、
さまざまな試行錯誤が赤裸裸に綴られているので、
一気に読んでしまいました。
斎藤さんならではの、独特の語り口調で書かれているので、
非常に読みやすい。

しかしながら、実に本質的なことが書いてあり、これから
ECサイトをやろうと考えている人にもオススメです。

なかでも、消費の本質について書かれているくだりがおもしろい。

消費の本質は、自己保存と自己顕示だ。この2つの本能(欲望)が重層化したものが商品だ。

すなわち、商売とは使用価値を伝えて、売るという仕事。
商品の使用価値とは、「体の便利をつくる価値」である。
買い物は体の便利を求める生理的欲求から生まれてくるので、
商品の使用価値の優劣は、生理的欲求により判断されている。
つまり消費とは自己保存のための行為である。
と書かれている。一見わけわかりませんが、よく考えると
確かにとうなずかされます。

さらに

「需要をつくる広告づくり」はありえない

とも言っている。
広告にはせいぜい消費者の中に眠っている潜在的な需要を
顕在化させるくらいの力しかない。そして、広告で売るには、
訴求対象をかぎりなくせまく絞り、訴求対象を血肉の通った人間にして、
使用価値を伝えるというのが
「通販生活」でのロングヒット商品を生む秘訣であると。

tag: 書評

date:2009年03月02日 02:48