ブラインドテストNo.1

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ブラインドテストNo.1―プラズマTV「KURO」はなぜ支持されたのか?

この本を読むまでパイオニアのプラズマディスプレイが
すごいとは全然知らなかった。
薄型なシャープのアクオスくらいしか思い浮かばなかったんですが、
これ読んだあとはこの「KURO」っていうテレビが欲しくなった。

PIONNERというと、ミニコンポ(最近は言わない?)しか知らなかったのですが、
すごいがんばっている会社なんですね。

プレミア戦略というのかどうかは知らないが、
徹底的に品質にこだわり、かつイメージにこだわり、
高価格路線で製品を売っていくという戦略の成功事例を
解剖した本。

序盤は、いかに「KURO」がすごいか、
どこにこだわり抜いてきたかということを述べている。
その中で実施されているのが、ブラインドテスト。

人間はブランド名によって先入観を持つ。
そのブランドに頼らずに、一番いいと選ばれるものになりたいというもの。

さらに、「ブランド価値」は購入したときに、満足度がピークに達する。
が、「ブラインド価値」は購入してからも成長し、満足度が長続きするというもの。

いくら外側を着飾ってきれいにしても、中身が伴わないと、長くは愛されないということでしょうか。
おそらく、ブラインド価値を徹底的に追求するからこそ、
それがブランド価値を作っていくんだろうと思います。

パイオニアはさらにその先をいっていて、
ブラインド価値によりユーザーの感性を育てるところまでを目標にしている。

いい音を聞いたことのない人にいい音がわからないというのと一緒で、
いい音、映像を提供して、いい音・映像がわかる人を増やしていくという理念のものと
製品がつくられているそうです。

また、その過程で出てくる「センスウェア」だけでなく「ソーシャルウェア」が
重要になってくるとキーワードも気になります。

「センスウェア」とは、五感に基づく愛着品質というもので、
ようするに視覚や嗅覚などの五感を刺激して、実用性だけでなく、
感性も大切にする商品といったところでしょうか。

さらに今後は、「ソーシャルウェア」が大事になると。
「ソーシャルウェア」とは公益としての品質。
つまり、ユーザーはもとより、その製品にかかわる配送業者、販売業者さらには、廃棄業者などすべてのステークホルダーに対して配慮したデザインが必要というもの。

下記はメモ
パイオニア HPM-100という名器をつくったロカンシーという人の理念

基本に忠実な技術こそ本物の技術であり、技術志向に傾くことなく、常に音質を最重視する技術こそ本物の技術である

オーディオにはあまり関心がないのですが、
次、テレビを買い換えるときはKUROを候補にいれたいと思います。
この本自体がパイオニアのブランディングになっている気もします。

tag: ブランド

date:2008年12月28日 05:17