ソニーをダメにした「普通」という病
私の周りには、いまだにたくさんの
ソニー信者がいます。
好きなパソコンを買っていいよというと、
必ずVaioを選ぶ人がいます。
それだけソニーという会社は魅力をもった会社でした。
が、やはりソニーも大企業になってしまったのだなと
思いながら、この本を書店で手にとりました。
部品検査員としてソニーで勤めた経歴の
経営コンサルタントの著者が
なぜ、ソニーが没落していったかと検証するという内容です。
その過程で、なにが失われてしまったから、
没落したのか。逆に、これが失われなければ、
ソニーはソニーのままだったはずということが
たくさん指摘されていて、非常におもしろい本でした。
一時はビジョナリーカンパニーにも選ばれたソニーから
学ぶべきものは多いと、あらためて思いました。
中でも気になったフレーズを書きとめておきます。
「ただ他人と自分の人生を浪費しないこと」
対価を払って手に入れた商品やサービスによって自分の人生を
浪費されたと感じる消費者もまた、ただ離れていくばかりである。
「機能価値を減じて使用価値を増す」
技術を自慢する機能価値ではなく、使用することによって生まれる価値を
大事にする。ウォークマンのくだりで
「社員は、会社が預かっている社会の財産だ」
一心に人を活かすことに専念する
「CMOこそが最高経営責任者である」
GoogleのCCO(Chief Culture Officer:最高文化責任者)をも
超えて、CMO(Chief Motivation Officer:最高モチベーション責任者)を
置こう。
「数字が響く人間の数は限られる。
堅牢なる論理も同様」
金や論理ではなく、夢を語れ。
出井さんの「デジタル・ドリーム・キッズ」のように
「人の上に立つことを、人より偉くなると考える人間は、
決して経営者になってはならない」
「客を愉快にすれば、社員も愉快、経営者も愉快」
いい仕事をすれば、お客さんが社員を勝手にモチベートして
くれる。
とたくさんの良い言葉を拾うことができました。
ただ、それでもソニーにはソニースピリッツが残っていると
締めくくっていました。
最近発売された有機ELテレビは
その残されたソニースピリッツが作ったものだと。
tag: book
date:2008年03月20日 15:20 | COMMENT (1) | TRACKBACK (1)


Comment (1)
書評、ありがとうございました。
この本の著者、横田宏信です。
大変に嬉しく拝見させていただき
ました。
横田宏信 | 2008年04月04日 13:15
date 2008年04月04日 13:15